通常、金はクレジットカードで購入できません。
換金性の高い商品は、換金目的での購入を警戒して、クレジットカードでの購入が出来ないようにしてあります。
しかし、一部、アクセサリーや宝飾品として、クレジットカードで金を購入する方法があります。
今回は、
- クレジットカードで金を購入する方法
- 購入した金を換金・現金化する方法
- 金をクレジットカードで購入するデメリット
などについて解説したいと思います。
金はクレジットカードで買えるのか?
金を購入できるところは、
- 金地金商(田中貴金属、徳丸本店)
- 鉱山会社(三菱マテリアル、住友金属鉱山)
- 百貨店
- 証券会社(今村証券、楽天証券など)
- 銀行
などがあります。
資産用の金は地金(じがね)の状態
金はアクセサリーにも加工されますが、取引目的で金を購入する場合、地金(じがね)と呼ばれる状態のものになります。
地金は金そのものです。
金の延べ棒やインゴットと言えば想像しやすいのではないでしょうか。
地金とは保管しやすいように固めた金属の塊です。
プラチナなど貴金属の原材料になるものも、地金の状態で保管されます。
だから詳しく言えば「金地金」という事になります。
金地金を製造している会社は、自社のブランド名を地金に刻印しています。
田中貴金属工業、三菱マテリアルなどが有名ですね。
他にも素材名(GOLD)、品位(純度)、重量、製造番号が刻印されます。
刻印は品質の証です。
ただ金を溶かして固めた刻印のない塊に比べると、買取価格にも差が出てきます。
金地金商ではクレジットカードで金を買えない!
なので、本来、資産としての金はこうした金の製造業者で購入するのですが、残念ながらこれらの場所では金をクレジットカード購入することはできません。
田中貴金属をはじめとした金地金商でも、金の購入は現金のみですし、証券会社や銀行で購入する金地金は投資目的とした商品なので、クレジットカード購入不可はもちろんのこと、原則、現物を引き出すこともできません。
※当社でご購入いただいた貴金属は、原則引き出すことはできません。また、当社に貴金属をお預け入れいただくこともできません。あらかじめご了承ください。
金をクレジットカードで購入する方法
では、金をクレジットカードで購入することはできないのでしょうか。
実は、金はAmazonで購入することができます。
そして、クレジットカード払いが使えます。
ただし、上述のような資産としての金の延べ棒(インゴット)などではなく、宝飾品(ジュエリー、アクセサリー)としての金です。
具体的には、ネックレス(喜平チェーン)やペンダントトップなどが売られていて、クレジットカードで購入が可能です。
そして、こうした金は重さや純度などに応じて買い取り価格が決まっていて、売却して現金化させることも可能です。
換金率はどのくらい?
では次に、こうしたアクセサリーとしての金を現金化した場合、実際にどのくらいの換金率になるのか見ていきましょう。
金貨の換金率
カナダ メイプルリーフ エリザベス 金貨 1/10oz
こちら、メイプルリーフというデザインの金貨で、カナダ中央政府が発行するれっきとした法定通貨です。
この金貨にアクセサリー用の枠をつけてペンダントトップとして販売されています。
こちらの商品が、Amazonで¥48,500で販売されていました。
現金化した場合の換金率を調べてみましょう。
この商品の場合、「金貨」と「枠」が別物なので、金としての価値を測るためにそれぞれを分けて考えます。
枠 K18:0.6g
となります。
ちなみに商品紹介欄にも枠の重さは書かれていませんが、商品全体の重さが約3.7gとなっているので、そこから1/10oz金貨の重さ(3.1g)を引いて枠の重さを算出します。
買い取ってもらうとき金貨自体の価格とは別に、枠の部分が貴金属製ならその分も買取価格を見積もってもらえます。
それでは、この商品の具体的な買取価格の算出していきます。
こちらの買取店では、この金貨(カナダ メイプルリーフ エリザベス 金貨 1/10oz)の買取価格が19,492円となっています。(2021年4月時点)
次に、ペンダントの枠の買取価格を算出します。
K18の買取価格が4,948円/gですので、0.6gだと2968円となります。
というわけで、想定買取価格は、
= 22,460円
となります。
最後にこの商品の想定換金率ですが、
= 46%
ということがわかります。
純金 喜平ネックレスの換金率
もう一つ別の商品でも見てみましょう。
こちらは純金のネックレス(喜平チェーン)です。
金の素材は、K24(11g)で128,999円で販売されています。
K24の買取価格が6,485円/gなので、6,485円×11gで、
買取価格は71,335円となります。
想定換金率は、
= 55%
となります。
金の買取換金率は商品によっても違いますが、だいたい50%前後が相場です。
金製品の買取価格は、重さ(g)で算出されるので、宝飾的な価値はほぼ反映されません。
販売されている商品は宝飾品として売られているので、販売価格が高いからといって買い取り価格も高くなるというものでもありません。
できるだけ換金率の良い商品を買うには、あくまで金自体の重さ(g)がどれだけあるかに着目して商品を選ぶと良いです。
金はどこで現金化できる?
金を売って現金にしたいときは、貴金属の買取商で現金化できます。
身近に買取商の店舗があればそちらに持ち込んで店頭で買い取ってもらうこともできます。
もし、身近に店舗がない場合は、郵送での買取もあります。
郵送での買取りをする場合、査定や送料が無料のお店を選びましょう。
こちらの買取店では、商品を送る前に事前査定で買い取り価格を見積もってもらうこともできます。
メールやLINEで買い取り商品の写真をおくって買い取り金額を見積もってもらえますので、配送料を気にする必要もないし、買い取り価格が思ったより低かったときも他の方法に切り替え易くなります。
金のクレジットカード購入の注意点
金をクレジットカード購入する場合、注意点が2つありますので見てみましょう。
偽物を掴ませられないようにする
上で、Amazonで金を購入する方法をご紹介しましたが、実はAmazonでは偽物の商品が販売されているケースがあります。
こうしたトラブルを避けるためにも、購入前に商品の保証について確認をしておく必要があります。
例えば、金のペンダントやアクセサリーの場合、GUARANTEEカード(品質保証書)が付いている場合があります。
このように「品質保証書」について明記があるか、事前に確認しておきましょう。
また、純金制の貴金属に刻印される、品位証明(ホールマーク)というものもあります。
日本製であれば、日本の造幣局が貴金属の純度を審査した証としてホールマークを刻印しています。
こうした保証が付属しているかどうかを確認してから購入することで、偽物を掴まされるトラブルは減らすことができます。
ちなみにAmazonにはインゴット(金の延べ棒)のレプリカとかも売っています。
値段も安すぎるし、レプリカであることは明記されているので、大丈夫とは思いますが、念の為、間違えて買わないようにご注意ください
クレジットカードの利用制限のリスク
クレジットカードは、カードの不正利用を防止するために高額商品や換金性の高いものを購入すると、カードの利用が制限されることがあります。
実際にJCBカードでは、以下のような注意書きの記載があります。
ご利用可能額はJCBカードのご利用実績、お支払い実績等に応じて総合的な判断により変動します。
このような商品個別の利用限度額は、JCBカードに限らずどのクレジットカードでも設定されています。
実際の利用限度額はカードによって違いますが、100,000円が目安となっています。
ショッピング枠の残高とは別に設定されていて、カード全体の限度額が100万円だとしても、貴金属の購入では10万円しかつかうことができないということです。
JCBカード(プロパーカード)であれば、MyJCBからログインして確認することができます。
このようにクレジットカードには、商品個別の利用限度額が設定されていますが、場合によっては上限金額が明らかにされていない場合もあります。
この上限を超えて購入をすると、カードに利用制限がかかり、決済ができなかったり、カード自体が使えなくなるというリスクがあります。
これにはカードの利用状況や、本人の属性なども関係してくるので一概には言えませんが、信用力の弱いカードで金を購入する場合は、できるだけ少額から(10万円以下)購入することをおすすめします。
クレジットカードで現金の調達をするなら
クレジットカードでお金の工面をすること考えているなら、金の売買よりも効率的な方法があります。
オンラインのクレジットカード現金化サービスを利用することです。
クレジットカードで金を買って、売って現金化するとなると、商品の目利きも必要になりますし、偽物や換金性の低い商品を掴まされるリスクがあります。
うまくやっても換金率はせいぜい50%前後です。
しかし、現金化サービスを利用すれば、金のように失敗するリスクはないですし、手続きもすべて業者に任せられるので楽で簡単です。
それに、オンライン手続きで完結するので、振り込みでお金を受け取れるので、その日のうちに現金化が可能です。
業者によっても手数料や振り込み対応のスピードなどピンきりですが、実績があって条件の良いサービスを紹介しておきますので、参考にしてください。
現金化するならどんな金を買えばいい?