カシャリでの資金調達は高額なリース料に注意が必要

本日
カシャリ

今回は、「カシャリは資金調達に使えるのか?」というテーマで、カシャリのリースバックについてレビューしたいと思います。

公式サイトでは、「資金化」という微妙な言い回しを使っていますが、仕組みを見る限り「現金化」層を意識したサービスであることが伺えます。

結論からいえば、結局はリース料という名目で、買取代金以上の額を支払うことになるし、クレカがないと使えなかったりするしで、それほど良い仕組みとも思えませんでした。

また、リース料が月々クレジットカードで引き落とされるので、だったらクレジットカードの分割払いでなんか買った方がまだマシなのでは?という気もします。

というわけで、特におすすめできるというわけではないのですが、人によってはこの手のサービスを使いたいという事情もあるかと思うので、予断を交えずレビューをしたいと思います。

また「結局、いくら貰えていくら払うの?」みたいな疑問についても調査しておきましたので、詳しくは以下の記事を参照ください。

カシャリ リースバックの仕組み

カシャリのリースバックは、「モノを手放さず資金化できる(原文ママ)」、「売買契約とリース契約の組み合わせ(原文ママ)」サービスです。

簡単にいえば、「買い取りしてもらって、すぐさまリースで借りる」ということのようです。

それにより、買い取ってもらった後も、商品は使い続けられるということになります。

ただし、使い続けている間はリース料を支払うことになります。

リース期間をすべて満了すると再び買い戻して自分のものに戻すことができます。

あくまでも商品は自分の手元に置きつつ、契約上で所有者を変更しながら貸し借りするというような仕組みになっています。

利用の流れは?

手元にあったゲームを査定してもらい、実際にカシャリのリースバックに申し込んでみました。

査定してもらう商品を選ぶ

まず、ホーム画面から査定を申し込みます。

商品ごとに査定方法が違うようですが、ゲーム機やスマホ、車なんかが対象のようです。

今回は手元にあったゲーム機(Nintendo Switch 有機EL版)で査定を試してみることにします。

商品の写真をとる

続いて、査定してもらう商品の写真を撮ります。

全部で5枚です。

Switchの場合、本体の全体像、画面をつけた状態、裏面、シリアル番号、付属機器の5枚が指定されていました。

多分、商品によって写真の枚数や撮る場所も違ってくるかと思います。

査定結果をうけとる

写真を送ると査定申し込みは完了です。

査定結果は5分ほどで出ました。

思っていたより早いです。

私のNintendo Switch 有機EL版の買取価格は11,000円ということになりました。

リースバックの申し込み

この条件でよければ、手続きをすすめます。

  • リースバック
  • 売却
  • 寄付

の3つから選べます。

リースバックは、売却して代金を受け取り、その後はリース料を払いながら使い続けるという仕組みです。

売却は、商品を送って、検品後、代金の受け取りという流れになります。

リースバックを選択すると、住所や電話番号などの本人情報を入力して、クレジットカード情報の入力をします。

その後リース代金は、クレジットカードで毎月引き落とされる仕組みです。

結局いくらになるの?

私が査定に出したNintendo Switch 有機EL版のリースバックの金額は以下の通りでした。

買い取り代金:
11,000円
リース代金:
1ヶ月目:2,910円
2ヶ月目:2,910円
3ヶ月目:2,910円
4ヶ月目以降:
買い戻す場合:
– 4,800円

期間延長する場合:
– 4ヶ月目:1.970円
– 5ヶ月目:1.970円
– 6ヶ月目:1.970円

期間満了:
7ヶ月目で期間満了。1円で買い戻すか、手放すが選べる。

少しややこしいので、流れを説明すると以下の通りです。

まず、買い取り代金の11,000円を振込で受け取ります。

その後、使い続けるために商品は送らずリース料を毎月支払うことになります。

リース料は1ヶ月 2,910円で3ヶ月です。

4ヶ月目に入ると、リース料の残額を全て支払って買い戻す(契約期間満了)にするか、契約期間の延長をするか選べます。

リース料の残額を払う場合は4,800円です。

期間延長する場合は、月々1.970円で3ヶ月延長できます。

トータル6ヶ月のリース期間を終えると、期間満了です。

残額1円を支払い、Switchを買い戻し再び自分のものにします。

どんなものがリースバックできる?

家電系だと、

  • スマートフォン(iPhone、Android)
  • ゲーム機(Nintendo Switch、Nintendo 3DS、PS4、PS5、Xbox)
  • パソコン(Mac、Windows)
  • タブレット(iPad)
  • カメラ(デジタル一眼レフ、デジタルミラーレス)
  • ウォッチ(Apple Watch)
  • イヤホン(AirPods AirPodsMAX)

など。

それ以外、高額なものだと

  • 住宅
  • マイカー
  • トラック
  • 農機具

などもリースバックの対象になっています。

リースバックは損なの?

得か損かは人によるのでなんともいえませんが、デメリットをちゃんと理解して利用する必要があります。

買い取り代金の11,000円はすぐに受け取ることができますが、その後リース代はマックス6ヶ月で合計14,640円の支払いになります。

1ヶ月目: 2,910円
2ヶ月目: 2,910円
3ヶ月目: 2,910円
4ヶ月目: 1,970円
5ヶ月目: 1,970円
6ヶ月目: 1,970円


合計:14,640円

14,640円 – 11,000円 = 3,640 円

買い取り代を差し引いても3,640 円は自腹を切ったことになります。

リースバックはあくまでも融資ではないので仮定の計算ですが、
11,000円を調達して、6ヶ月間で14,640円の返済と考えると、年利66%くらいの利子を払ったという考え方もできます。

Switchは手元に残しつつ、とりあえず11,000円は調達できたので、それでも良いという考え方もありますが、私としては少々割りの悪い取引のようにも感じました。

契約にはクレジットカードが必要?

リースバックを申し込む際に、リース料の支払い方法を事前に確定しておく必要があります。

リース料の支払い方法は、

  • クレジットカード払い
  • ウォレット決済

から選ぶことができます。

クレジットカードは、VISA、Master、AMEX、JCB、Dinersと全カードブランドが利用可能です。

設定すると、月々のリース料がクレジットカードから引き落とされます。

ウォレット決済というのは、専用の口座振替決済で、GMOあおぞらネット銀行の口座を作ってそこから引き落としで支払います。

公式サイトの情報によれば、ウォレット決済は都度審査があるので、契約内容によっては利用できない場合があるとのことです。

また、口座の開設に1週間ほど時間がかかるのと、はじめに受け取る買い取り代金から1ヶ月目のリース料が差し引かれて振り込まれます。

カシャリの系列と審査基準について

カシャリはガレージバンク株式会社という会社が運営しています。

ガレージバンクは独立系ベンチャー企業で、複数のベンチャーキャピタルから出資を受けてはいるものの、今のところどこかの金融会社や事業会社の子会社ということではないようです。

なので、審査については、あくまでも自社内での独自審査をとっていて、グループ企業内の利用実績のせいで審査に落とされるということはないと思われます。

また、利用規約を見る限り、CICやJICCなどの信用情報の参照はないため、金融ブラックだから落とされるという審査基準でもないようです。

ただし、保証会社としてGardia株式会社と提携をしているため、審査基準についてはGardiaの審査基準が適用されていると思われます。

Gardia株式会社はぽちっとチャージ(バンドルカードの後払いサービス)の運営元としても知られていて、ぽちっとチャージを延滞した履歴があると、カシャリの審査に影響を与える可能性もありそうです。

カシャリは、商品買取の体裁こそとってはいるものの、結局はリース料名目で代金の分割後払いをするという仕組みになっているため、商品査定+個人の信用情報の二つの審査基準が用いられていると思っておいた方がいいでしょう。

実際に、同じ商品を同じように査定しても、審査に落ちる人と、受かる人がいるということもあるようです。

まとめ

カシャリのリースバックはうまく使えば資金調達の一つとして使うことも可能ですが、リースバックの仕組み自体が少しややこしいし一般的ではないので、その辺のことはちゃんと理解した上で利用を検討する必要があるかと思います。

宣伝文句では、買い取ってもらってもそのまま使い続けられるというメリットを全面に打ち出していますが、その反面、リース料が高額で買い取り代金以上の支払いが必要になるという点は知っておく必要があるでしょう。

アプリのレビューなども見ましたが、同じ条件で査定に出しても落ちる人、受かる人がいることもあるようで、買い取り査定とはいうものの、商品査定だけでなく、申込者の与信的なことをしている可能性も囁かれています。

また、今回はゲーム機で査定をしましたが、査定商品によって条件や手続きも変わってくると思われます。

特にマイカーやマイホームなどの大物のリースバックの場合は、別物と思っておいた方がいいでしょう。

あくまでも大物リースバック契約とるための、入り口としてデジタル家電を取り入れているという側面もあるのかもしれません。

クレジットカード現金化でお金を作るには?

クレジットカードがあれば、現金化サイトを使って資金調達が可能です。

WEB申し込みで入金まで20分〜30分くらい、現金化につきまとうカード利用停止のリスクも軽減できます。

利用条件は本人名義のクレジットカードがあることだけ、面倒な審査や保証人は不要です。

対応が早くて条件も良いサイトをいくつか紹介しておきますので参考にしてください。

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佐藤明宏<span style='font-weight: normal'>(Sato Akihiro)</span>アイコン
佐藤明宏(Sato Akihiro)現金化ガイド ライター兼管理人
現金化に関するマニアックな解説からお金に困ったときに使える資金調達のアイデアなど。他では聞けないお金や支払いにまつわるライフハックを日々発信しています。 (著者紹介へ)